AKB48が『チーム制』を廃止することを突如発表し、話題となっています。
チーム制はAKB48が結成された当初から続くシステムで、チームごとに行う劇場公演やチームに特化したオリジナル楽曲など、AKB48の大きな特徴にもなってきました。
なぜ今のタイミングでチーム制を廃止するのか、ファンからは疑問の声も出ており、とまどいを感じているメンバーも多いようです。
そこで今回はチーム制を取り止める理由や、メンバーおよびファンの声、これからのAKB48がどうなっていくのかについて、調べてみました。
AKB48がチーム制を廃止することを突然発表
4月29日、ぴあアリーナMMで行われた、AKB48の今年初めてとなるコンサート。
3年ぶりの声出し解禁もあって、盛り上がりが最高潮となったアンコールで、サプライズ発表がありました。
発表されたのは、
現行のチーム制・キャプテン制を休止し、正規メンバーと研究生の新体制に移行する
引用元;エキサイトニュース
という内容でした。
休止の理由は明らかにされず、メンバーもこの時に初めて知ったらしく、泣き出したり戸惑ったりするメンバーが続出しました。
AKB48はチーム制廃止で今後どうなる?
チーム制を廃止するAKB48が今後どうなるかについて、次の2点も発表されています。
1点目は、今年の秋から劇場公演の出演人数を16人に戻すことです。
AKB48の劇場公演は2020年9月以降、コロナ禍の影響によりメンバー8人以下で行っていましたが、約3年ぶりに元の状態へ戻ることになります。
2点目は活動休止時期を8月とし、現チームのファイナルコンサートを開催することです。
- チームA … 8月4日
- チームK … 8月5日
- チームB … 8月5日
- チーム4 … 8月6日
(チーム8 は4月30日に休止)
今のところ発表されているのはこの2点ですが、チーム制がなくなることで、
- AKB48の特色がなくなってしまう。
- チーム推しの根強いファンがいなくなってしまうのでは?
- 少人数のチーム制だから人間関係もうまくいっていたが、大人数になっても大丈夫か?
といった心配の声が上がっています。
チーム制廃止でAKB48の劇場公演は?
チーム制の廃止により、今後の劇場公演は全メンバーの中から16人を選んで実施することになります。
この点については、メリットとデメリットが指摘されています。
大きなメリットとしては、チームの枠にしばられず、いろいろな組み合わせでの公演を見られることがあります。
例えば同期だけ、あるいは同年代だけを集めた公演を行ったりと、多様な編成を楽しむことができます。
デメリットとして大きなものは、メンバーの出演機会が減ってしまうのではないかという心配です。
表題曲に選ばれなくても、チーム制の中で地道に大切な役割を担ってきたメンバーもいて、その出番が減ってしまうのでは?という心配の声や、逆に人気メンバーであるほど、スケジュールを確保できずに出番が減るのでは?といった声もありました。
また、これまでは「チームのために」と、同じ目標に向け努力してきたメンバーの士気が下がるのでは?という懸念も指摘されています。
AKB48チーム制廃止にメンバーの反応
チーム制の廃止は事前にメンバーにも伝えられず、突然の発表となったようです。
このため「どういうこと!?」といった驚きの声がメンバーからあがり、チームKキャプテンの田口愛佳など涙を流すメンバーの姿もありました。
メンバーの主な反応です。
- 向井地美音(グループ総監督・チームAキャプテン)
「ここで休止っていうのは寂しいとしか言いようがない。新体制はいろんな組み合わせで劇場公演ができる。一丸となってAKB全体を盛り上げるタイミングだと思う」
- 柏木由紀(チームB)
「全員が同じグループの一員ってことで箱推しも増えたら良いな」
- 田口愛佳(チームKキャプテン)
「チームKを守れなくてごめんなさい。このチーム公演が始まって1年と4日。あまりにも早くて、悲しくて悔しいです」
- 茂木忍(チームK)
「さびしい。歴が長いけど、変わりゆくものは止められないし、あんな発表のされ方したら言ったもん勝ち。チーム公演を16人で回せるほど人数がいないのが理由では」
- 行天優莉奈(チーム8)
「マジでさびしい。チームで推してくれてる人もいたし、劇場に出られなくなるかも。研究生の昇格制度もなくなるのかな」
- 市川愛美(チームK)
「ちゃんと説明があって理由があって、こういう利益があるというエビデンスがあればいいけど、なにもない」
主な反応は以上ですが、廃止が発表された後も詳細な説明がなく、ファンと同程度の情報しかメンバーも聞かされていないことに、不満をもらすメンバーが少なからずいました。
AKB48チーム制廃止にネットの反応
理由の説明もないままにチーム制の廃止だけが発表されたことに、ファンの間にも
「時代の流れかもしれないが、さびしい」
「特色がなくなってしまうのでは」
「出番が少なくなるメンバーがいるのでは」
「終わりの始まりと感じる」
といった不安の声が広がっています。
AKB48はチーム制をなぜ廃止した?
AKB48の事務所は、チーム制廃止の正式な理由を公表しておらず、メンバーにも伝えられていないようです。
このため推測にはなりますが、いくつかの理由がファンの間で考察されています。
AKB48チーム制廃止した理由①16人での劇場公演を維持するため
コロナ禍が落ち着いてきたことを受け、16人での劇場公演の復活が発表されました。
しかし今のチーム制では人数が足りないため、チーム制をなくして16人公演を実現したいのではないか、という考察です。
ちなみに各チームの人数は2023年5月1日現在で次のとおりであり、チームKとチームBがすでに16人を下回っています。
- チームA … 17人
- チームK … 15人
- チームB … 15人
- チーム4… 18人
- チーム8 … 0人
- 研究生 … 18人
AKB48チーム制廃止した理由②チーム制の意義が薄れてきた
当初は、エース級のチームA、体育会系のチームK、王道アイドルのチームBといったチームごとの特色や個性がありましたが、メンバーの卒業を繰り返す中で薄れてきたという実情があります。
チームでのオリジナル楽曲も作られなくなり、「チーム制の意味がない」と言われることもありました。
AKB48チーム制廃止した理由③新規のファンを増やしたい
以前のチームはそれぞれに特色があり、人気メンバーも分散していて、新規のファンを獲得する役割も担っていました。
しかし近年は坂道など新たなグループの台頭により、チーム単位で新規ファンを獲得するのが難しくなっており、AKB48全体で総力を挙げて、新たなファンを獲得する必要があると判断したのではないかという見方です。
AKB48チーム制廃止した理由④レーベルの移籍に伴うリストラ
今年2月、AKB48が所属するレーベルについて、キングレコードからユニバーサルミュージック傘下・EMI Recordsへ移籍するとの発表がありました。
これにより今後の営業方針も変更され、規模縮小や効率化などが進められるのではないかという意見です。
チーム制廃止後のビジョンや方向性が具体的に示されていないことから、リストラをするのではないか?という不安の声もあがっています。
AKB48チーム制廃止した理由⑤ビジネスモデルの変革
これまでAKB48が得意としてきた、CDの複数枚購入を軸としたビジネスモデルは、コロナ禍や音楽チャートの変化によって大きな壁にぶつかりました。
これを受けて、AKB48も『Out of 48』など新機軸を打ち出してきており、音楽やパフォーマンスで魅せていく方向に転換し、新たなファンを獲得しようとしているのではないかという見方です。
AKB48のチーム制は復活する?
今回の発表はチーム制の『休止』であり、正式な『廃止』ではないため、復活する可能性はゼロではありません。
ただ、今後の復活に関する言及はなく、8月に予定している最終公演を現チーム『ファイナル』コンサートと銘打ってることからも、早期の復活を想定していないことが感じられます。
過去には、いったん休止したチーム4を再結成した実績もありますので、いつの日にか状況の変化があって、チーム制が復活することも期待したいですね。
まとめ
今回はAKB48のチーム制廃止について、メンバーやファンの声、その理由、今後のAKB48がどうなるのか、チーム制は復活するのかについて、まとめてみました。
チーム制廃止の原因や理由が明らかにされていないため、想像するしかないのですが、16人公演を維持するためや、チーム制の意義が薄れてきていることが原因として考えられています。
また反応を見ている中で、メンバーに対しても十分に説明されていないことがうかがわれ、よけいに不安をあおっている印象があります。
単なるリストラや規模縮小のための方針変更ではなく、新たなAKB48を作っていくための前向きな改革であってほしいですね。